【こんなそんなあんな的用法】「こんな」「そんな」「あんな」は、日本語でよく使われる指示代名詞です。これらは、話す人や聞き手が知っている事柄や、文脈に合わせて特定の内容を指すために使われます。それぞれの違いや使い方について、以下にまとめました。
まとめ
- こんな:話し手が目にして、または感じているもの(自分に関係のある物)を指す。
- そんな:話し手が聞いたり、知っている情報に基づいて、ある状況や出来事を指す。
- あんな:聞き手にとって未知のもの、または過去に見たことのあるものを指す。
これらの表現は、文脈によって意味が変化するため、使い分けに注意が必要です。
表格:こんな・そんな・あんなの用法比較
表現 | 意味・使い方 | 使用例 | 注意点 |
この | 話し手が目の前にある、または知っている物 | こんな本がある。 | 自分に関係のある物を指す |
その | 聞き手が知っている、または前にも言及した物 | そんな本を読んだ? | 前の会話や文脈に依存 |
あの | 聞き手にとって知らない、または過去に見た物 | あんな映画を見た? | 過去の出来事や他人の経験を指す |
実際の使用例
- こんな
- A: 今日の天気どう?
- B: こんな暑い日は、外に出たくないよ。
→ 話し手自身が体感している暑さを指す。
- そんな
- A: お母さんが怒ったって?
- B: そんなことないよ。大丈夫だよ。
→ 話し手が聞いている情報をもとに反応している。
- あんな
- A: あの映画、面白かった?
- B: あんな映画、見ない方がいいよ。
→ 聞き手が知らない、または過去に見た映画を指す。
まとめ
「こんな」「そんな」「あんな」は、話し手と聞き手の視点や文脈によって使い分けられる重要な指示代名詞です。特に「そんな」は、相手の意見や情報に応じて使われることが多く、会話の中で自然に使われます。一方、「あんな」は、聞き手にとっては未知のものや過去の経験を指すため、文脈をしっかり把握することが重要です。